佐藤多佳子「明るい夜に出かけて」横浜市金沢区(写真で見る文学周遊)

 人間関係につまずき、大学を休学して一人暮らしを始めた富山(トミヤマ)。特に女性に対しては拒否反応を示してしまう体質なのに、アルバイト先のコンビニで出会った、同じラジオが好きな女子高校生佐古田がなにかと絡んでくる。物語のクライマックスで2人は侍従川から平潟湾に出て、海沿いの道を並んで歩いた。(18日付夕刊掲載「文学周遊」の取材で撮影した写真などで構成しています) (18日 14:00)

同じラジオが好きで、女子高校生なのに小学生に見えなくもない佐古田と一緒に富山は夜、金沢八景駅にまっすぐのびて見える道を歩いた

  • 国道16号沿いにはコンビニがたくさんある
  • 富山は横須賀に行ってラジオネーム「虹色ギャランドゥ」こと佐古田を思い出した。その後会った彼女は富山を「トミヤマ」と呼び捨てにした(神奈川県横須賀市)
  • 侍従川右岸(写真左側)に大学があり、左岸には住宅が並んでいる
  • 2人が上った歩道橋。平潟湾と夕照橋が見えた
  • 佐古田と歩く富山に、湾を横切る金沢シーサイドラインが未来っぽく見えた=三浦秀行撮影

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