岩井三四二「天命」広島・安芸高田市(写真で見る文学周遊)

 安芸国(広島県西部)の一領主に過ぎなかった毛利元就は、生涯で200回を超える合戦を経て、一代で中国地方を治める戦国大名となった。元就が本拠とした郡山城は、16世紀中ごろに郡山全山を城郭化したといわれている。(11日付夕刊掲載「文学周遊」の取材で撮影した写真で構成しています) (11日 14:00)

全山が城郭化されていた郡山。山腹に掲げられている毛利家の家紋が夕闇に溶けていく

  • 郡山合戦で尼子氏が陣を敷いた青山(左)と三井山
  • 郡山の麓にある清(すが)神社に毛利氏時代のものと思われる杉がある。1本が1999年の台風で倒れたが本殿などを傷つけることがなく、「身代わり杉」として崇敬されている
  • 山頂の本丸を訪れた歴史ファンの人たち
  • 本丸にある櫓(やぐら)台跡に石が積まれていた。まるで、元就が後見人だったが9歳で亡くなったという兄興元の子である幸松丸や元就より早く亡くなった息子の隆元を悼んでいるようだ
  • 山腹の展望台に掲げられている毛利家の家紋。「一文字三つ星」と呼ばれ、諸説あるがオリオン座の三つ星をかたどったという説も=三浦秀行撮影

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