岡本綺堂「修禅寺物語」静岡・伊豆市修善寺(写真で見る文学周遊)

 修禅寺の寺宝の面に心を動かされた岡本綺堂は戯曲「修禅寺物語」を執筆する。綺堂が訪れた源頼家ゆかりの地をたどった。(10月14日付夕刊掲載「文学周遊」の取材で撮影した写真で構成しています) (14日 14:00)

桂川を挟んで修禅寺の反対側の丘にある源頼家の墓。悲劇の鎌倉幕府第2代将軍が静かに眠る

  • 頼家の墓の脇に母北条政子が供養のために建立した指月殿。伊豆最古の木造建築といわれ、本尊は釈迦如来坐像
  • 頼家の面とも伝わる修禅寺の宝物の古面。綺堂は怪異な面を目にし戯曲の着想を得る(許可を得て撮影)
  • 修禅寺の山門が見える虎渓橋のたもと。戯曲では、面作りを依頼された夜叉王(やしゃおう)の娘かつらは頼家に見初められ若狭局を名乗ることを許される
  • 頼家よりも前、兄の源頼朝に謀反の疑いをかけられ修善寺に流された源範頼の墓
  • 綺堂が滞在し作品を書いた新井旅館
  • 修禅寺の背後の山から見渡す修善寺の町並み。綺堂のほかにも多くの文豪が滞在した
  • 温泉街の中心を流れる桂川。せせらぎの音が心地よく響いていた=塩田信義撮影

テーマ一覧