世耕氏、再び岸田首相に苦言 「言葉に情熱感じない」
自民党の世耕弘成参院幹事長は、月刊誌「WiLL」2024年1月号のジャーナリスト桜井よしこ氏との対談で、岸田文雄首相に再び苦言を呈した。首相が指導力を示せていない理由について「言葉に情熱を感じない」と述べた。世耕氏は10月25日の代表質問で首相の政治姿勢を厳しく指摘し、波紋を呼んでいた。
首相への代表質問に関し「毎回それなりに厳しいことを申し上げている。ところが、返ってくる答弁は無味乾燥なことが多い」と振り返った。今回は、首相周辺を通じ「政治家としての言葉で返してほしい」と要望していたと明かした。
一方で防衛力強化や原子力発電所を最大限活用するとの方針転換、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5類に移行させたことなどを挙げ「岸田政権は大きな成果を出している」とも強調。ただ「事前に何の相談もないまま政策が出てくることが多いので、党内も困惑する」と語った。
安倍派の次期会長が決まるまで「2〜3年くらい」かかるとの認識を示した。自身以外が会長になったとしても支えるか問われ「当然だ。いずれにせよ、運命として受け入れる」と答えた。〔共同〕