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故・青木幹雄さん(元官房長官)力の源泉「参院は一つ」
追想録
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「何も心配いらんわね。参院は一つですから」。国会で与野党が対決し、審議日程が見通せない時など「チェリー」の紫煙をくゆらせてこう答えるのが常だった。参院自民党を束ね、連立を組む公明党や野党とも渡りをつける。「参院のドン」と呼ばれ、官房長官を務めた青木幹雄氏の権力の源泉だった。
参院では1989年以降、自民党が単独過半数を割り込んだ。政府・与党が法案を確実に成立させるには、参院の意向に沿った政策決定...
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