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産める社会にかじを切れ 働き方・暮らし方、刷新に覚悟
論説委員 辻本 浩子
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少子化が止まらない。厚生労働省が8月に発表した人口動態統計によると、2023年1〜6月の出生数は前年同期比3.6%減の37万1052人(外国人を含む速報値)だった。
さらに気になるのは婚姻数が7.3%減の24万6332組にとどまったことだ。日本は結婚してから子どもを持つケースがほとんどだけに出生減が加速する懸念は強い。
もちろん、結婚や出産は個人の自由な選択だ。ただ若い世代の雇用の不安定さや収入...