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中国の低成長に慌てない 海外への波及は限定的
論説主幹 原田 亮介
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中国経済に異変が相次いでいる。経済指標が軒並み悪化し、デフレ懸念も出ている。バブルが崩壊した1990年代以降の「日本病」になぞらえる声も多い。ただ低成長に移行するための国内要因が大きく、海外への波及は限定的だ。過剰債務の円滑な処理が軟着陸のカギを握る。
今回の異変をズバリ指摘したのが米国のバイデン大統領だ。8月10日、ユタ州の遊説先で「中国は多くの時限爆弾を抱えている。8%成長だったのが2%に近...