宏池会政権という生き方 ギアチェンジどこまで
論説フェロー 芹川洋一
1カ月後の10月4日で、岸田文雄政権が発足してちょうど2年になる。9月3日が首相の在任700日だ。同じ宏池会(岸田派)の先輩である大平正芳の554日を4月に、宮沢喜一の644日を7月にそれぞれ超え、2024年2月になれば鈴木善幸の864日にとどく。
派閥の創始者である池田勇人の1575日まで行くには来年9月の自民党総裁選で再選されなければならない。そこまではまだ見通せない。
これまでを振りかえっ...
政治記者一筋で40年。1979年大平内閣から現場で取材、日本政治や「メディアと政治」に関し学者との共著を含め著書多数。政治部長、論説委員長などを経て2018年から現職。11年から朝刊『核心』欄担当。東海大客員教授。19年度日本記者クラブ賞受賞。BSテレ東『NIKKEI日曜サロン』(日曜朝9時半~10時)キャスター。