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イノベーション妨げる不正処罰 山本尚氏
中部大学卓越教授(有機化学)
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イノベーションの発展には若い世代の自由な発想こそ重要である。しかし、大学の執行部や文部科学省の官僚は、こうした自由な発想を育てる研究環境の重要性を理解していない。日本独特の研究不正に対する処罰を見ると、自由な研究活動への理解が全くない。
欧米でも論文の不正行為は珍しくない。その場合、不正を行った学生や博士研究員は学会から放逐されるが、不正に関わらない限り、その研究を行った教授に処罰はない。しかし...