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タイ、成長損なう政局の混乱 パビダ・パナノン氏
タマサート大学教授
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タイで続く政治の空白は、東南アジア第2の経済ながら、2014年の軍事クーデター以来、同国にとってリスクになっている。
経済成長率のトレンドは3%前後で推移し、潜在成長率を大きく下回る。同時に、過去20年間の軍事・権威主義政権で富が集中したため、事業の寡占が進み、競争やイノベーション、国の長期的な国際競争力が阻害されている。タイは政治を正さない限り、経済が後れをとり、本来の実力を発揮できないかもし...