不思議の国の税収還元セール デフレ対応終えられぬ日本
本社コメンテーター 小竹洋之
2年前の当欄にこう書いた。米国民の一部に「洞穴症候群(ケイブ・シンドローム)」がみられると。新型コロナウイルスへの感染を恐れるあまり、自宅から外に出られなくなる症状だった。
日本の当局にも、必要以上にガードを固めるきらいはあった。コロナ禍が峠を越したのに、感染症法の5類への移行が遅れ、医療体制や社会生活の正常化に米欧より時間を要したのは確かだ。
それだけではない。日本を取り巻く物価・金利情勢が大...
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経済部次長、ワシントン支局長、上級論説委員兼編集委員などを経て現職。日米での取材経験を生かし、マクロ経済や国際情勢について幅広く論評する。単著に「迷走する超大国アメリカ」、共著に「技術覇権 米中激突の深層」「米中分断の虚実」。