トランプ氏とEVのくさび ラストベルトは再び共鳴するか
本社コメンテーター 西村博之
「1976年はあそこに座り込んだんだ」。米ミシガン州デトロイト近郊のフォード工場前。デビッド・セビ氏が指さす先では十数人の若者がピケを張っていた。
「全米自動車労組(UAW)ストライキ中」。そんな看板を道に向け掲げている。通る車がクラクションを鳴らし応援する。
76年はフォードで最後に大きなストが起きた年だ。以来、同社は待遇を見直し、組合との衝突を避けてきた。ギリシャ系移民のセビ氏も恩恵に授かり...
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経済・金融政策、市場、銀行、貿易を取材。日銀キャップなどを経てニューヨーク駐在。トランプ政権の移民政策に関するルポが世界新聞・ニュース発行者協会の18年「アジア・メディア賞」特集部門で銅賞。経済部次長、英文統括エディター、編集委員兼論説委員を経て現職。近著に「リブラの野望」。