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妥当性を持つ物価目標の水準 岩田一政氏
日本経済研究センター理事長
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物価目標を2%とする根拠は3つある。
まず、デフレに陥るリスクを回避する安全弁として1%の上昇率が必要だ。次に、基準となる消費者物価指数の特性の考慮だ。物価指数は過去時点の商品構成を基準ウエートとしているほか、特売や割引販売などのカバーも課題とされ、上昇率が過大に評価される傾向がある。理想値との歪(ひず)みは0.5%程度とみられ、その分を上乗せさせる必要がある。
この結果、望ましい物価目標は1....
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