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いまこそ内需主導型経済への転換を 山川哲史氏
バークレイズ証券調査部長
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世界の景気循環が変調をきたしている。年初に予想された米国の景気後退は、通常これに先行するイールドカーブ(利回り曲線)の逆転現象が長期にわたり続き、景気後退確率が上昇しているにもかかわらず、実際にはその兆しすら見えていない。異例のペースでの利上げにもかかわらず米景気に失速感はほとんどなく、個人消費は極めて堅調だ。特に消費を支える雇用は依然、順調に拡大を続けている。
1960年代以降8回あった景気後...