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緩やかなスタグフレーション 門間一夫氏
みずほリサーチ&テクノロジーズエグゼクティブエコノミスト
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デフレ脱却の足音が聞こえる。2%以上の物価上昇が続き、賃金も30年ぶりの伸びである。2024年以降の賃上げ継続への期待も高まっている。しかし、素直に喜ぶことはできない。物価上昇の理由が「日本経済が強くなったから」ではないからだ。
実際、経済は新型コロナウイルス感染症以前の成長トレンドを下回っている。とくに個人消費は4年前の水準さえなかなか回復できず、中期的にはマイナス成長のままだ。コロナ前に比べ...
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