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春秋(11月21日)
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高度成長期の大都市には、膨大な数の働き手が流れこんだ。その多くは集団就職の少年少女である。たとえば、1965年の東京都。20〜24歳の人口は男子が約87万人、女子が70万人ほどだったが、それぞれ半数前後を上京組が占めた(加瀬和俊「集団就職の時代」)。
▼農村から出てきた青年たちは孤独にさいなまれ、居場所を求めるようになる。ブームになった「若い根っこの会」や、労働運動と支え合う「うたごえ」サークル...
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