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「魔の10月」87年からの警告 市場の逆風突く企業改革を
本社コメンテーター 梶原誠
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振り返れば「魔の10月」だ。世界の市場は企業経営の環境悪化を映し出した。あらがうのは企業自身の成長力に違いない。
秋口以降、投資家心理の萎縮が2段階で進んだ。まず、米財政悪化や金融引き締めの長期化観測をきっかけに9月に加速した米長期金利の急騰。金利高は企業の利払い負担を膨らませ、業績の悪化や破綻を生む。輪をかけたのが、10月に勃発したイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突による世界景気の下振れ懸念...
東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。
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