米大統領選「もしトラ」の現実と誇張 再登板にも備えを
本社コメンテーター 小竹洋之
「悪性の正常」。2017年に政権を発足させたトランプ前大統領(共和党)が醸し出す米国の雰囲気を、米精神科医のロバート・リフトン氏はこう評した。
民主主義を脅かす人物でも指導者として行動するうちに、正常ではないのに正常視されがちになる。その危うさを同年の共著で説き、安易な適応を戒めたのだ。
米国はまた同じ状態に戻るのか。24年11月の次期大統領選は、バイデン現大統領(民主党)とトランプ氏の再戦が現...
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経済部次長、ワシントン支局長、上級論説委員兼編集委員などを経て現職。日米での取材経験を生かし、マクロ経済や国際情勢について幅広く論評する。単著に「迷走する超大国アメリカ」、共著に「技術覇権 米中激突の深層」「米中分断の虚実」。