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壊すべきは「第3号」の壁だ 馬場啓明氏
地方銀行員
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専業主婦ら会社員や公務員の配偶者は保険料を納めなくても基礎年金を受給できる第3号被保険者制度の年収の壁に対する国の施策が始まっている。だが、厚生労働省の資料によれば、第3号被保険者約830万人のうち、106万円の壁を意識している可能性があるのは約60万人で、全体のわずか7%にすぎない。この数字を踏まえて考えると、国の施策は社会保険料の改革として力不足だ。
本来崩すべき壁は、第3号被保険者の年収で...