細田博之前衆院議長が死去 官房長官や自民幹事長務める
前衆院議長の細田博之(ほそだ・ひろゆき)氏が11月10日午前10時58分、多臓器不全のため都内の病院で死去した。79歳だった。
東大卒業後、通商産業省(現経済産業省)へ入った。父の吉蔵元運輸相の秘書を経て、1990年衆院選で自民党から出馬し初当選した。当選回数は11回で、2004年に小泉内閣で官房長官、08年に麻生政権で党幹事長を務めた。
14年から21年まで清和政策研究会(現安倍派)の会長として党最大派閥をまとめた。21年11月に衆院議長に就き、体調不良を理由に23年10月に辞任した。
10月に辞任表明の記者会見を開き、脳梗塞の症状があり治療していると明らかにした。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点について野党から説明を求める声があがっていた。
一部週刊誌で指摘された女性記者へのセクハラ疑惑について記者会見で「心当たりはない」と否定した。
死去に伴う衆院島根1区補欠選挙は、衆院解散がなければ24年4月になる見通し。