生田正治氏が死去 88歳、日本郵政公社初代総裁
元商船三井社長で日本郵政公社(現日本郵政)の初代総裁を務めた生田正治(いくた・まさはる)氏が11月13日午前2時46分、老衰のため東京都内の病院で死去した。88歳だった。告別式は近親者で行った。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は長男、聡氏。
1957年慶大卒業後、三井船舶(現・商船三井)に入社。1994年に社長に就任し、99年のナビックスラインとの合併をまとめあげた。赤字続きだったコンテナ船の北米航路の運賃値上げなど、商船三井の経営改革や国際化にも尽力した。
2003年に商船三井会長を退任し、日本郵政公社の初代総裁に就任。「かんぽの宿」など赤字の遊休資産の廃止を進め、「ゆうパック」の事業拡大など郵便事業の立て直しに尽力。郵政民営化への道筋をつけ07年に退任した。
00年に経済同友会の副代表幹事に就任するなど財界活動にも力を入れていた。
11年1月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。
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