武田薬品工業はサプライチェーン全体の二酸化炭素(CO2)排出量「スコープ3」の削減に向け、鉄道での共同配送に乗り出す。まず武田薬品と同様に三菱倉庫に輸送を委託している製薬企業や薬の輸入業者と交渉し、業界内に拡大する考え。温度管理ができるコンテナを使い、医薬品の流通で定められた基準に対応する。これまでトラックで共同配送してきたが、鉄道にも輸送手段を広げCO2排出量を一段と削減する。...
NIKKEI GXに登録すると、
今ならキャンペーンで2ヵ月無料でお試しいただけます。
鉄道で医療用医薬品を輸送 武田薬品、CO2を6割減
武田薬品工業は三菱倉庫、JR貨物と共同で、卸業事業者への医療用医薬品輸送の一部を10月中にトラックから鉄道へ切り替えると発表した。温度管理が可能な鉄道コンテナを使い、医薬品の品質を適正に管理する。東京から東北地方北部への区間が対象で、二酸化炭素(CO2)排出量を約60%削減できると見込む。 医薬品医療機器法(薬機法)で「室温保管」に区分される全ての医薬品を鉄道で輸送する。三菱倉庫が開発した、輸送
省エネフォークリフト5割に JR貨物、荷主の排出量削減
JR貨物は二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えた積み下ろしフォークリフトの導入を加速する。2023年度までに120台超を投入し、全体に占める割合を5割まで増やす。鉄道物流はトラックに比べて環境負荷が小さいものの、荷主企業では供給網全体でCO2排出量を削減しようとする「スコープ3」対応の動きが強まる。輸送前後の脱炭素化を一段と進めることで荷主の需要に応える。 燃費は従来比15%減 フォークリフトはコ
脱炭素へモーダルシフト 日通、保冷で農産物も
輸送手段をトラックから環境負荷の低い鉄道や船舶に切り替えるモーダルシフトが、物流2024年問題によりあらためて関心を集めている。ドライバー不足による混乱リスクを減らせるからだ。NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)傘下の日本通運は、トラックよりも輸送日数が長くなる弱点を保冷コンテナの活用などで補う工夫が奏功し、切り替えに成功する事例が出てきた。 JAつがる弘前、鉄道比率2割に