IT(情報技術)企業や総合商社などが、自社の製品やサービスの提供により社会全体の温暖化ガス排出量をどれぐらい削減できたかを示す「削減貢献量」を算出する動きが相次いでいる。フリマアプリのメルカリは日本の取引件数の3割分で計算した。削減貢献量を算出するのはメーカーが多かったが、温暖化ガス排出量「スコープ1〜3」では測れない貢献を示す手段として、算出企業の裾野が広がっている。...
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削減貢献量把握へ2.7万人データ メルカリが試算モデル
メルカリはフリマアプリが社会全体の脱炭素にどの程度寄与するかを示す「削減貢献量」を試算した。対象商品はスマートフォンやパソコンなど情報通信機器で、25%の二酸化炭素(CO2)削減効果があると結論づけた。具体的な計算手法が確立されていないなか、2.7万人分の独自データを使ったのが特徴だ。今後、他社が削減貢献量を計算する際のモデルの一つになる。 新製品の需要を抑制 フリマで中古品が売買されて製品の使
メルカリが削減貢献量 スマホなど再利用でCO2削減25%
メルカリは自社のフリマアプリを通じたスマートフォンやパソコンといった情報通信機器の売買が、二酸化炭素(CO2)排出量を抑制する効果についての試算結果を発表した。使い終えたスマホなどを単純に廃棄するのに比べ、再利用すれば新製品の製造量を抑制できるため、CO2排出を25%減らせるという。 自社の製品やサービスに由来する排出量を指すスコープ1〜3とは別に、社会全体の排出量削減にどれだけ寄与したかを示す
メルカリ、衣料取引でCO2削減効果 3年間で140万トン
フリマアプリ大手のメルカリは直近3年間の衣類の取引によって二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果が、日本と米国の合計で約140万トンあったとする調査結果を発表した。同社が中古品取引による環境への貢献度を開示したのは初めて。事業の拡大を循環型社会の実現につなげていきたい考えだ。 このほど2022年度版の「サステナビリティレポート」を公開した。最も取引量が多い衣類分野を対象に、19年4月~22年3月の