温暖化ガスの排出量を実質ゼロにした「カーボンニュートラル」製品が日本でも登場し始めた。伊藤ハム米久ホールディングス(HD)はオーストラリア産牛肉の取り扱いを本格化する。ただどこまで普及するかはなお見通しにくい。消費者意識や排出量の計算などに弱点を抱えているためで、手探りの状況が続く。
オーストラリア政府が認定
「海外ではカーボンニュートラルへの消費者の意識が高まり、企業の取り組みが加速している」...
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GX500、削減目標の上積み急ぐ すかいらーく3年で2回
温暖化ガスの削減目標の上方修正に向けて多くの企業が動き出した。今回の調査では、カーボンニュートラル宣言をした企業の4社に1社が25年までに目標を見直すと回答した。多くは前倒しを検討するとみられる。主要企業のGX(グリーントランスフォーメーション)に向けた意欲は高まっている。 NIKKEI GXは最新データを反映した脱炭素経営ランキング「GX500 2023年版」をまとめた。順位は「省エネや再エネ活
英シェル、CO2実質ゼロLNG 各過程の排出量を検証
英石油大手シェルは、温暖化ガス排出量を相殺したカーボンニュートラル液化天然ガス(LNG)をオーストラリアから台湾に輸送した。LNG輸入者国際グループ(GIIGNL)の枠組みを業界で初めて採用した。LNGの燃焼までの各過程での温暖化ガス排出量を客観的に検証して、オフセット(相殺)の透明性を高める。 GIIGNLはこの枠組みを2021年11月に作った。天然ガスの採掘から液化、輸送、燃焼までの各過程の
CO2ゼロ工場にPAS2060保証 サントリー、英BSIから取得
サントリーホールディングス(HD)のミネラルウオーター工場が温暖化ガス(GHG)排出量を実質ゼロに抑えたカーボンニュートラル工場として、英国規格協会(BSI)の保証を受けた。PAS(公開仕様書)2060と呼ばれる規格で保証を取得した食品工場は国内で初めて。食品加工では熱を多く使い、脱炭素が難しいとされる。バイオマスボイラーに加え、二酸化炭素(CO2)を毎月測定してカーボンクレジットで相殺した。