トヨタ、工程「ハーフ」のEV工場 ゼロから見直しの危機感
「モノづくりの未来(のキーワード)は2分の1。いうなれば『BEV(電気自動車=EV)ハーフ』だ」。5月にトヨタ自動車社内でEV専任組織として発足した「BEVファクトリー」の加藤武郎プレジデントは、EVの生産方法を抜本的に変えると明言した。 トヨタはEVを前提に新技術を相次いで取り入れる。6月上旬に「東富士研究所」(静岡県裾野市)で開いた技術説明会で披露した内容を5回に分けて解説する。初回は生産改革
トヨタの新生産技術「ギガキャスト」 26年にEVで採用
トヨタ自動車は4日、自動車の新たな生産技術「ギガキャスト」について、2026年に投入する電気自動車(EV)で採用する方針を明らかにした。アルミ鋳造で一体成型した巨大な車体部品を組み込み、部品点数と生産工程を大幅に削減する。EVのコスト競争力を高め、販売拡大につなげる。 同日、中嶋裕樹副社長らが「BEV(電気自動車)の競争力」をテーマにした説明会を開き、報道陣の取材に応じた。 EVの専門組織「BE
アイシン、「X in 1」eアクスル参入 27年に
アイシンは14日、2025年度までの中期経営計画を策定したと発表した。電気自動車(EV)シフトが進むとみて対応製品を拡充する。27年を目指し「X in 1」と呼ばれる電力変換や熱管理のシステムを統合したeアクスルを開発するほか、巨大なアルミ部品を一体成型する「ギガキャスト」技術も新たに導入する。成長投資の資金創出のため、政策保有株式を将来的にゼロにする方針も示した。 X in 1のeアクスルは搭