シンプレクス・ホールディングス(HD)が出資するSIMPLEX QUANTUM(シンプレクスクオンタム、東京・渋谷)と東京大学医学部付属病院(東大病院)は共同で、腕時計型端末「Apple Watch」を用いた大規模臨床研究を2023年10月に開始した。Apple Watchで計測する心電図のほか、身体活動能力や既往歴、生活習慣に関するアンケートを基に、心不全を検知する人工知能(AI)の有効性を検...
NIKKEI Tech Foresightに登録すると、
今ならキャンペーンで2ヵ月無料でお試しいただけます。
富士フイルムなど、認知症早期発見法 24年度実用狙う
富士フイルムは東京都健康長寿医療センター(東京・板橋)と共同で、人工知能(AI)を用いた認知症スクリーニング検査手法の研究を始めた。目や体の動きをAIで解析し、認知症疑いの判定に有効な指標を見つけることを目指す。従来に比べて簡便に受けられる新たな検査手法を確立し、認知症の早期発見につなげる考えだ。 従来の認知症の検査は、専門医による問診や神経心理検査、MRI画像検査など、専門の医療施設で長時間か
インテックと東大、病理診断の確認漏れ防止システム
情報システムのインテック(富山市)と東京大学大学院医学系研究科次世代病理情報連携学講座は、臨床医の病理診断報告書の確認漏れを抑制するシステムの実証実験を実施した。治療開始の遅れによる症状の悪化や、本来切除しなくてもよい臓器の切除といった、病理診断の確認不足により生じるインシデントを防ぐ狙いだ。 実証実験では、医用画像管理システムなどを手掛けるPSP(東京・港)が東大の支援の下で開発した「病理診断
慶大など、AIで心疾患を高精度検出 1枚の心電図から
慶応義塾大学などの研究グループは、深層学習(ディープラーニング)技術を使って心房中隔欠損症の診断モデルを作成し、その診断の有効性を明らかにした。心房細動や脳卒中、心不全などの不可逆的な合併症を起こすことが知られる心房中隔欠損症について、1枚の心電図のみから高精度に診断予測できることが示された。早期診断・治療につながる研究成果となる。 米Harvard Medical School(ハーバード大学