INPEXはギ酸の製造技術を開発する米国のスタートアップ「OCOchem(オコケム)」に出資したと発表した。二酸化炭素(CO2)などを原料にした「グリーンギ酸」の製造を目指し、事業開発などでも協力する。
出資手法や金額は明らかにしていない。オコケムはCO2と水を原料...
水素輸送に第4の道 日東電工、液化せずCO2活用「ギ酸」で
日東電工は工場の排ガスから回収した二酸化炭素(CO2)と水素を合成し、化学物質の一種「ギ酸」にする技術を開発する。水素を運搬・貯蔵する「水素の運び手(水素キャリア)」や産業用としてギ酸を活用する。排ガスや大気中からCO2を回収する技術とあわせ、2020年代後半に実用化する考えだ。水素の運搬方法では液化やアンモニア合成などが有望視されるが、ギ酸が新たな選択肢として加わる。 「生成量が最高水準」の技
CCUでメタノール生産 AGC・三菱ガス化学、ガラス工場で
AGCは三菱ガス化学と組み、2030年頃までにガラス製造時に発生する二酸化炭素(CO2)からメタノールを製造する検討を始めた。同じ工場内でカセイソーダなどを製造する際に発生する水素を活用する。当初は三菱ガス化学がメタノールを販売し、将来はAGCが製造するフッ素系の化学品の原料として使うことも検討する。CO2を回収し有効利用する「CCU」の事業化に向けた動きが相次いでいる。 燃料転換でもCO2ゼロ
【人工光合成】水とCO2から化学品 光触媒で反応促す
脱炭素に関する各国・地域や民間団体の動きは速く、新たな概念やルールが次々と登場しています。「GX Keyword」はサステナビリティーの担当部署に限らず、幅広い部門で働く方の参考になる基礎的な用語を簡潔に整理して紹介します。原則として金曜日に掲載します。 太陽光のエネルギーでありふれた原料から有益な物質をつくる技術。水と二酸化炭素(CO2)から化学製品原料をつくる事例を指すことが多い。大学などが基