東京証券取引所が環境価値を売買する「カーボン・クレジット市場」を開設してから1カ月超がたった。売買が最も活発なのが再生可能エネルギーの電力由来の「J―クレジット」で、売買高の約7割を占める。ただ約定は1日平均1.8件にとどまり、参加社からは使い勝手の改善を求める声も出ている。東証は流動性を高める制度を今月27日から試験導入する予定で、取引を活性化できるかが課題となる。...
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クレジット価格、再エネは省エネの2倍 東証取引実験
東京証券取引所は1月末まで、4カ月超にわたって国内初の「カーボン・クレジット市場」実証実験をした。再生可能エネルギー由来のクレジットは省エネ由来の2倍前後の価格がついた。再エネ由来の中でも、太陽光によるクレジットはバイオマスによるものより高かった。使用電力をすべて再生エネに切り替えるのを目指す国際企業連合「RE100」向けの報告に使えるかどうかが価格の押し上げ要因になっていると関係者は分析してい
東証炭素クレジット市場、手探りの1週間 約定少なく
東京証券取引所が二酸化炭素(CO2)排出量を取引する国内初の「カーボン・クレジット市場」実証実験を22日に始めてから1週間が経過した。29日までの売買高は798トンにとどまった。価格水準に対する売り手と買い手の思惑が一致しておらず、注文が約定に至らないケースが多い。 「始まったばかりで相場観ない」 取引量は初日こそ627トン分が約170万円で売買されたものの、翌日以降は大きく減った。東証カーボン
東証クレジット市場まとめ読み 初日売買、実証実験の2倍
東京証券取引所は11日、環境価値を売買する「カーボン・クレジット市場」を開設した。初日の売買高は二酸化炭素(CO2)換算で3689トンとなり、2022年9月〜23年1月に実施した実証実験の1日平均(1752トン)から倍増した。太陽光や水力など「再生可能エネルギー(電力)」のJークレジットは3562トンの取引が成立し、全体の97%を占めた。 価格はセッション1(午前11時30分)とセッション2(午