英政府が国内でガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁じる時期をこれまでの2030年から35年に延期すると20日に発表した。20年には禁止する時期を5年前倒しして30年としたが、産業界の反発を受け、現実路線に戻す形だ。ただ時期を区切って車各社に一定のゼロエミッション車(ZEV)販売を求める「ZEVマンデート」が近く発表されるため、企業はこちらにも目配りする必要がある。
「産業界の支持も得ながら、よ...
NIKKEI Mobilityに登録すると、
今ならキャンペーンで2ヵ月無料でお試しいただけます。
日産にEV専業宣言迫る 英ZEV規制、トヨタは罰金リスク
日産自動車は2030年までに欧州で販売する新車を全て電気自動車(EV)にすると決めた。欧州の主力拠点を置く英国で、ゼロエミッション車(ZEV)の販売比率を義務付ける規制「ZEVマンデート」が決まったことなどが背景にある。同規制の内容は米カリフォルニア州を上回り、「世界一」厳しいとされる。足元でEVの需要減速が指摘される中での日産のEV専業宣言は、他社も決して他人事ではない。 「後戻りできない」
英国の車生産、1〜6月12%増 懸念はZEV規制・EU関税
英国の自動車生産が数年続いた低迷期を抜け出しつつある。英自動車工業会(SMMT)が発表した2023年1〜6月(上期)の乗用車の生産台数は、前年同期比12%増の45万168台だった。6月まで5カ月連続で前年を超えるなど、回復は安定基調に入ってきた。一方で新型コロナウイルス禍前の水準にはまだ遠く、規制を巡る懸念要素もあるなか、安心できない状況は続く。 1〜6月の内訳では、英国市場向けの生産台数が5%
日産、中国勢が迫る欧州100%EV化 内田社長の変心
日産自動車は2030年に欧州での新車販売をすべて電気自動車(EV)にするとロンドンで表明した。電動化への規制を緩める政府発表が出始めた欧州で、EVシフトをより鮮明にする方針を打ち出した。その目標に独自のハイブリッド技術を使う車両を含めない背景などを内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)と欧州を統括するギョーム・カルティエ専務執行役員にインタビューした。 ――ハイブリッド車(HV)技術「eパワー」を