日産自動車は2030年までに欧州で販売する新車を全て電気自動車(EV)にすると決めた。欧州の主力拠点を置く英国で、ゼロエミッション車(ZEV)の販売比率を義務付ける規制「ZEVマンデート」が決まったことなどが背景にある。同規制の内容は米カリフォルニア州を上回り、「世界一」厳しいとされる。足元でEVの需要減速が指摘される中での日産のEV専業宣言は、他社も決して他人事ではない。...
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英国ZEV規制、内燃車枠「前借り」可能に トヨタに配慮か
英政府が2035年の内燃機関車の販売禁止に向け、ゼロエミッション車(ZEV)の販売比率引き上げを自動車メーカーに求める規制「ZEVマンデート」の最終案を公表した。販売を許される内燃機関車の台数について、将来の販売可能枠から「前借り」して当面の規制をクリアできるようにする。トヨタ自動車など同国でハイブリッド車(HV)を多く生産・販売する企業に配慮したとみられる。 ZEVマンデートとは、24年以降の
英国「ZEVマンデート」の衝撃 カリフォルニアより厳格
【この記事のポイント】・2030年の新車販売のZEV比率を80%とする規制案・トヨタが撤退示唆も英政府はこだわり・EV購入補助金より充電インフラ整備を優先 英政府が電気自動車(EV)の普及に向けて野心的な目標を示している。2035年の内燃機関搭載車の販売禁止に向け段階的にゼロエミッション車(ZEV)の比率を高める「ZEVマンデート」を導入する方針だ。その値は30年に80%と、8月に同様の規制を決め
日産、中国勢が迫る欧州100%EV化 内田社長の変心
日産自動車は2030年に欧州での新車販売をすべて電気自動車(EV)にするとロンドンで表明した。電動化への規制を緩める政府発表が出始めた欧州で、EVシフトをより鮮明にする方針を打ち出した。その目標に独自のハイブリッド技術を使う車両を含めない背景などを内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)と欧州を統括するギョーム・カルティエ専務執行役員にインタビューした。 ――ハイブリッド車(HV)技術「eパワー」を