フランスとイタリアが中国から輸入する電気自動車(EV)を購入補助の対象から外すことを検討している。欧州連合(EU)のEVに占める中国ブランドのシェアは2019年の0.4%から22年に3.7%に上昇しており危機感を高めている。こうした動きが欧州で広がる可能性がある。
仏政府はEV購入で5000〜7000ユーロ(約80万〜110万円)の現金を給付していたインセンティブ制度を、12月中旬から変更する。...
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EV補助金ゼロでも販売大幅増 22年、英やスウェーデン
欧州の電気自動車(EV)市場が補助金の削減傾向のなかでも成長している。欧州自動車工業会(ACEA)が発表した2022年の欧州主要18カ国のEV販売台数は153万台と21年に比べ29%増えた。英国とスウェーデンはともに22年中に購入補助金を打ち切ったが販売は大きく伸びた。「補助金頼み」とやゆされることもあるEV市場の成長余地が改めて示された。 主要18カ国のうち17カ国でEV販売が増え、イタリアだ
欧州新車販売、1月まで6カ月連続増(統計カレンダー)
【リビウ(ウクライナ西部)=林英樹】欧州自動車工業会(ACEA)が発表した1月の欧州主要18カ国の新車販売台数(乗用車)は、前年同月比11%増の91万台だった。6カ月連続で前年同月を上回り、サプライチェーン(供給網)の回復に伴う販売増は底堅さをみせた。一部の国で補助金が減額・撤廃された電気自動車(EV)も全体では14%増と伸びた。 1月は欧州最大市場のドイツが3%減の18万台だった。2022年末
欧州新車販売、4月まで9カ月連続増 EVは1.5倍
【フランクフルト=林英樹】欧州自動車工業会(ACEA)が発表した4月の欧州主要18カ国の新車販売台数(乗用車)は、前年同月比16%増の96万台だった。電気自動車(EV)が1.5倍の12万台と大きく伸び、補助金の廃止が相次ぐプラグインハイブリッド車(PHV)の2%減を補った。新車全体では9カ月連続のプラスとなり、サプライチェーン(供給網)の混乱は収束しつつある。 ハイブリッド車(HV)は20%増の