米国のつなぎ予算とは、政府閉鎖を避けるための一時的な予算です。
特徴
米国の会計年度は10月1日から9月30日となっています。本来なら9月30日までには次年度の予算案を成立させなければいけませんが、与野党が対立して成立させられないケースが近年、増えています。
予算が成立しなければ米政府はお金を支出できず、政府機関は閉鎖となってしまいます(下図参照)。そこで、代わりに前の会計年度の水準で予算執行を...
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米下院議長、議員投票で解任 史上初めて
米連邦議会下院は3日、野党・共和党トップのマッカーシー議長の解任動議を与野党の賛成多数で可決しました。下院議長の解任動議が可決されるのは米国で初めてのことです。与党・民主党の議員に加え、政府閉鎖を回避したつなぎ予算を巡る対応を問題視した共和の保守強硬派らが賛成に回ったためです。 何が起きているの? 米議会は10月から始まった今年度の予算案をまとめていません。このため、9月30日で予算切れとなり政府
FRB、金利据え置き 過半数が年内の追加利上げを想定
【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会(FRB)は20日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を2会合ぶりに据え置いた。同時に公表した参加者による経済見通しでは19人中12人が年内の追加利上げを予想。高インフレの沈静化について楽観視しない姿勢を明確にした。 政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は5.25〜5.50%のままだった。パウエル議長は利上げの終盤では慎
円150円、ドル独歩高が震源地 粘る米経済にマネー集中
円安が止まらない。対ドルの円相場は3日、2022年10月以来1年ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=150円台に下落した。ドルはユーロなど他の通貨に対しても上昇しており「ドル独歩高」の中で円売りが広がる構図だ。米景気が利上げへの耐久力を示し、投資マネーの流入が集中している。政府・日銀は過度な円安進行にけん制を強めているが、難しい判断を迫られる。 円相場は日本時間午後11時すぎに150円台を付けた