全固体電池が導入されれば、世界の自動車業界の未来に大きな影響を及ぼす可能性がある。
現時点で自動車業界の次の段階の覇者となる可能性があるのは、電池技術の面でも、製造の面でもトップを走る中国だ。国際エネルギー機関(IEA)によると、2022年に世界で生産された電池の75%超を中国が占めた。
中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は他の追随を許さない世界最大の車載電池メーカーであり、37%の市場シェア...
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トヨタ、全固体電池量産にメド 航続距離2倍で急速充電
トヨタ自動車は次世代の電気自動車(EV)向け電池の本命とされる全固体電池を現行電池とほぼ同じ数量製造できるメドが立ったと明らかにした。世界のメーカーが全固体電池の商用化争いでしのぎを削るなかで、重要な成果となる。 新車販売台数で世界首位のトヨタは先日、電池材料の「ブレークスルー」について、技術の基本的なめどがついたと公表した。今回の技術革新により、2027〜28年には全固体電池を量産できるように
全固体電池の実用化、20年代に加速 電池素材大手が予測
電池素材大手の経営幹部が、次世代技術である「固体電池」の普及時期が早まるとの見通しを相次いで打ち出している。飛躍的な開発の進展が背景にある。これまでは高価格と生産の難しさが問題視されていた。 現在広く利用されているリチウムイオン電池は、1回の充電による電気自動車(EV)の航続距離や発火リスクなどの問題がある。固体電池技術はそれを解決する本命と目されている。 開発スケジュールは何度も先延ばしされて
ノースボルト、「脱中国」のナトリウムイオン電池開発
スウェーデンの新興電池メーカー、ノースボルトは蓄電用の新たな電池技術で大きな前進を果たした。グリーンエネルギーへの移行で中国への依存を最小限に抑えられるとしている。 独フォルクスワーゲン(VW)、米資産運用大手ブラックロック、米金融大手ゴールドマン・サックスの出資を受けるノースボルトは、リチウム、コバルト、ニッケルを一切使わないナトリウムイオン電池を開発した。メーカー各社の間ではこうした重要鉱物