英国、数学の遅れをどう挽回するか

生成ＡＩ活用法の「正解」は　教育現場の模索続く

人工知能（ＡＩ）の利用とともに、学習評価の仕方をどこまで変えるか。この教育全体に関わるジレンマが焦点となっている。問題をはらみながらも、すでに大規模言語モデルは大学レベルの小論文を生成し、米国の大学院入学に必要なＧＭＡＴ（ビジネススクール入試共通試験）やＧＲＥ（大学院入試共通試験）、あるいはＵＳＭＬＥ（米国医師免許試験）のような標準テストに合格できるようになっている。 【関連記事】学びの場でもAI

[FT]ＡＩ文章作成、ＭＢＡ学生に匹敵　米国名門校が試験

イーロン・マスク氏は、ＭＢＡ（経営学修士）に手厳しい。そんな学位は役に立たないどころか、むしろ害になると容赦ない。同氏が出資した企業が開発した技術が今、ＭＢＡの価値を脅かそうとしている。人工知能（ＡＩ）を使って自然な文章を生成する「ＣｈａｔＧＰＴ（チャットＧＰＴ）」の功罪に注目が集まっている。 チャットＧＰＴは与えられた情報を元に文章を生成する。この技術が広がるにつれ、懸念する声が上がっている。

学びの場でもAI革命　ChatGPTが教育を変え始めた

今年初め、学校の自由課題で英国人デザイナーのインカ・イロリ氏について調べ始めた16歳のローレンさんは、新しい勉強仲間に相談することができた。その仲間とは、人工知能（ＡＩ）だ。 ローレンさんはグーグルの検索で１時間ほど資料を探してから、対話型ＡＩ「Chat（チャット）GPT」に、イロリ氏について簡潔にまとめるよう求めた。質問すると文章で答えてくれるチャットGPTから返ってきたのは、イロリ氏のこれま