ヘッジファンド各社が風力発電関連株を折よく空売りし、利益を上げている。風力発電会社への逆風は今後さらに強まるとの見方もある。
ドイツのシーメンス・エナジーやデンマークのオーステッドなど風力発電大手の株価が今年に入って急落したのに伴い、英ヘッジファンド大手マーシャル・ウェイスやクオンツ運用を手がける投資会社キューブ・リサーチ・アンド・テクノロジーズは数百万ポンド(数億円)の利益を得た。
欧米各国政...
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再エネ関連株に暗雲、金利上昇やコスト増が逆風
再生可能エネルギー関連株がここ数カ月で大きく売り込まれ、化石燃料銘柄のパフォーマンスを大幅に下回っている。金利上昇の打撃が大きい。 太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギー関連の大手企業100社で構成するS&Pグローバル・クリーンエネルギー指数は、過去2カ月で20.2%下落している。 これにより、同指数の年間パフォーマンスは2013年以降で最低を記録する見通しとなった。対照的に石油・ガス企業の
ヘッジファンド、銀行株空売りで1兆円近くの巨利
金融界を揺るがした直近の危機のさなかに、ヘッジファンドは銀行株の空売りで70億ドル(約9200億円)以上の利益を上げた。2008年の金融危機以降の銀行株空売りで最高の収益だ。 米シリコンバレーバンク(SVB)の破綻とスイス金融大手クレディ・スイス・グループに対する救済買収が金融界に波紋を広げ、銀行にとって暗い1カ月となる中で、ヘッジファンドは巨額の利益を収めた。株価が下落してドイツではショルツ首
シーメンス・エナジー、風力タービン問題で巨額損失へ
風力発電機大手の独シーメンス・エナジーは、風力発電用タービン事業の立て直しに苦闘する中、2023年度の純損失が45億ユーロ(約7100億円)に達する見通しだ。 ドイツ証券取引所(DAX)上場の同社は7日、品質問題の発生と業界全体に影響するインフレ圧力から、風力発電用タービン事業の問題解決に予想以上の費用がかかる見通しだと投資家に伝えた。 同社は第3四半期(4〜6月期)決算で29億ユーロの純損失を