電気自動車(EV)の新時代に米テスラに追いつこうとするトヨタ自動車の戦いが、自動車製造業のなかでも特に昔ながらの分野で繰り広げられている。組み立てラインがその現場だ。
トヨタは全固体電池で技術的ブレークスルーを遂げており、テスラと競う能力について投資家を説得しようとするなか、10月31日には(米ノースカロライナ州で建設中の車載電池工場へ追加投資すると発表し)米国のEV市場に対する約80億ドル(約...
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テスラのEVトラック、製造遅延 量産は「悪夢」との声
米自動車大手フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は、テスラのピックアップトラック型電気自動車(EV)「サイバートラック」を初めて目にしたときのことを覚えている。北米のピックアップトラック市場を支配するフォードのCEOは当然、競合他社の車を見てみたいと思った。 「サイバートラックがああいう外見になっているのには、空気力学的な要因など、さまざまな理由があると思うが、実際のとこ
[FT]苦境のテスラ、成長の黄金期は終わったのか
米電気自動車(EV)大手テスラの創業者、イーロン・マスク氏を短期間ながら世界一の大富豪に押し上げるのに貢献した熱心なテスラファンたち。その一人がポール・イングリッシュ氏だ。 米ボストンを拠点とするテック分野の起業家で、旅行予約サイト「カヤック・ソフトウエア」の共同創業者である同氏は2013年に初めてテスラ車を購入し、3年後には同社に出資もした。現在は、その後に発売された「モデル3」に乗っている。
トヨタ、再評価すべき「全固体」以外の力 レオ・ルイス
7月2〜8日の週、トヨタ自動車の株価は最高値に向かって続伸し、年初来の上昇率は30%近くに達した。金融情報会社リフィニティブのデータによれば、アナリストによる17件の「買い」推奨が追い風となった。 老舗の巨大企業にとっては思いもよらないことかもしれない。2022年、トヨタの純粋なバッテリー式電気自動車(BEV)の販売台数は、起業家イーロン・マスク氏率いる米EV大手テスラのわずか1.8%にとどまっ