風力発電、「木製機材」が大型化の切り札
風力発電に関連した機材が大型化しています。しかし、既存設備の約半分は大型化に対応できていないほか、タワーの建設などには大量のエネルギーが必要になります。このような背
有害な上司、実はどんな会社にも ピリタ・クラーク
あなたが20代前半で、職場のクリスマスパーティーに参加したとする。そこで上半身裸でクレーンから逆さ吊(づ)りにされたと想像してほしい。上司も加わり、面白がってあなたの胸を何度もたたいたとしたらどうだろう。 イリアス・エルカラズさんという若い男性が2020年、オーストラリアのメルボルンにあるガラス設置会社で大工見習いとして働いていた時の出来事だ。この動画がテレビで放送されると世界中で話題になった。
仮想通貨、金融の本流に吸収へ ジリアン・テット
テクノロジー業界の関係者の間で最近持ち切りになっている話題は、米シリコンバレーで起きた米オープンAIのお家騒動だ。だが、技術の行方に影響を及ぼす別の驚くべき物語は、その舞台から少し北へ行ったワシントン州シアトルの連邦地方裁判所でも起きていた。 米司法省は21日、マネーロンダリング(資金洗浄)や詐欺の罪で世界最大の暗号資産(仮想通貨)交換業者であるバイナンスに対する大々的な刑事告発を発表し、同社を
トランプ氏、再選なら温暖化対策を反転 化石燃料を拡大
トランプ前米大統領は2024年に再選されればバイデン大統領の看板政策である温暖化対策を骨抜きにし、化石燃料への投資を増やし、電気自動車(EV)への移行を加速させる規制を撤廃する方針だ。 トランプ陣営の幹部や顧問は、2期目では「化石燃料の生産を最大化」するため、米国の気候・エネルギー政策を抜本的に見直すと語った。 前大統領が狙いを定めているのは、バイデン氏の経済戦略の目玉であるインフレ抑制法だとい
新アルゼンチン大統領、改革の失敗は許されない(社説)
南米アルゼンチンは次期大統領に自称「無政府資本主義者」のハビエル・ミレイ下院議員が就くことが決まり、いわゆる未知の水域に入った。南米諸国はこの20余年で最悪の危機に直面している。インフレが年率100%を超え、近年は政権主体が左派と右派で何回も入れ替わるなど政治が不安定だったアルゼンチンの国民は19日、テレビ出演で知名度を上げた風変わりな経済学者を大統領に選んだ。 今回の大統領選では南米でよく目に
世界に忍び寄る財政危機の脅威 マーティン・ウルフ
国際通貨基金の略称IMFは「It's Mostly Fiscal(ほぼ財政一辺倒)」の頭文字だというジョークを昔からよく耳にした。しかし、近年ではあまりピンとこない時期が続いた。IMFはギリシャやアルゼンチンなど、財政危機に陥った国の財政赤字の垂れ流しを批判したものの、金融危機以降は各国の財政政策について比較的寛容だったためだ。 その状況が変わっている。金利が「長期にわたって低い」世界
英個人貯蓄改革案、「バイ・ブリティッシュ」見込めず
英国民よ! 英国市場は諸君を必要としている。 英ハント財務相は秋季財政報告の中で、ISA(個人貯蓄口座)と呼ばれる税優遇制度の改革案を示し、国内株式市場にもっと資金を呼び込もうとしている。 第1次世界大戦中に「英国は諸君を必要としている」と兵役志願を呼びかけたキッチナー陸軍相のようだ。「BRISA」と呼ぶ英国株投資中心で運用する新たなISAを導入すれば、英国市場への関心が回復するとともに、投資家
ノースボルト、「脱中国」のナトリウムイオン電池開発
スウェーデンの新興電池メーカー、ノースボルトは蓄電用の新たな電池技術で大きな前進を果たした。グリーンエネルギーへの移行で中国への依存を最小限に抑えられるとしている。 独フォルクスワーゲン(VW)、米資産運用大手ブラックロック、米金融大手ゴールドマン・サックスの出資を受けるノースボルトは、リチウム、コバルト、ニッケルを一切使わないナトリウムイオン電池を開発した。メーカー各社の間ではこうした重要鉱物
インドでバックオフィス構築ブーム 人材争奪戦が激化
多国籍企業がIT(情報技術)技術の自社開発を模索するなか、インドでバックオフィス(間接部門)を構築する動きが相次いでいる。業界に詳しい専門家によると、こうした企業とインフォシスやタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)など同国ITサービス企業との間で「大規模な人材争奪戦」が起きている。 データ、クラウド、分析サポートなどを提供する企業の台頭でインドはソフトウエア・サービス大国の地位を確立した
ESGは新興国を救えるのか 南アからの問いかけ
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のニューズレター「モラル・マネー」11月22日号では、アフリカ大陸のESG(環境・社会・企業統治)の投資をめぐる課題について論じた。主な内容は以下の通り。 南アフリカのプラビン・ゴーダン公共事業相は先進国政府や投資家が進めているエネルギー転換がアフリカなどの発展途上国地域のニーズと隔たりが生じるリスクがあると指摘した。 ゴーダン氏はアフリカで初めて開かれたFTモ