有害な上司、実はどんな会社にも ピリタ・クラーク
あなたが20代前半で、職場のクリスマスパーティーに参加したとする。そこで上半身裸でクレーンから逆さ吊(づ)りにされたと想像してほしい。上司も加わり、面白がってあなたの胸を何度もたたいたとしたらどうだろう。 イリアス・エルカラズさんという若い男性が2020年、オーストラリアのメルボルンにあるガラス設置会社で大工見習いとして働いていた時の出来事だ。この動画がテレビで放送されると世界中で話題になった。
インドでバックオフィス構築ブーム 人材争奪戦が激化
多国籍企業がIT(情報技術)技術の自社開発を模索するなか、インドでバックオフィス(間接部門)を構築する動きが相次いでいる。業界に詳しい専門家によると、こうした企業とインフォシスやタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)など同国ITサービス企業との間で「大規模な人材争奪戦」が起きている。 データ、クラウド、分析サポートなどを提供する企業の台頭でインドはソフトウエア・サービス大国の地位を確立した
チョコレート、原料価格高騰でメーカー苦境に(Lex)
チョコレートには気分を高揚させる独特の効果がある。このため、消費者は昔から価格の上昇を容認してきた。だが今年は違う。チョコレートを愛する人々は、コスト上昇に甘んずるのではなく、むしろ財布のひもを締めている。 カカオ豆価格とスイスのチョコレート世界大手バリーカレボーの売上高との関係を見れば、1次産品の価格が需要に与える影響がわかる。以前のトレンドラインは比較的平たんだったが、ここ2四半期のデータを
企業経営への「やせ薬効果」注視を ラナ・フォルーハー
立ち見席だけの医学研究の結果発表が大観衆を集めるようなことはめったにない。だが2週間ほど前、米フィラデルフィアでそんな光景が見られた。米国心臓協会の会合で、医療専門家とメディアが大宴会場を埋め尽くしたときのことだ。 聴衆が聞いたのは、爆発的人気を呼んでいる新たな肥満症薬の一つである「ウゴービ」が患者を劇的にやせさせ、糖尿病のリスクを下げられるだけでなく、心臓発作や脳卒中で死亡する確率を20%引き
テックで変わる職場のカンパ集め ピリタ・クラーク
少し前まで職場でプレゼント代を集めるのはそれほど難しくなかった。 出産、結婚、退職する同僚がいれば、誰かがカードを用意し、カンパを集める封筒と一緒に社内を回ったものだ。 ここでいう「誰か」とは女性だ。ありがたがられるわけでも、昇進につながるわけでもない集金係を男性が担う光景を筆者は見たことがない。とはいえ、誰であろうと労はねぎらいたい。 いずれにしても、寄せ書きが終わり現金も集まればプレゼントが
EY、4大会計事務所初の女性CEO選出
英国に本部のある大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング(EY)は、米州金融サービス事業責任者のジャネット・トランカレ氏(53)を次期グローバル最高経営責任者(CEO)に選んだ。世界の4大会計事務所「ビッグ4」で女性がトップに就くのは初めてとなる。 トランカレ氏はカーマイン・ディ・シビオ現グローバルCEOの後任に就く。ディ・シビオ氏はEYのコンサルティング部門を分離して上場させる計画が頓挫した
反ユダヤ行為、SNS拡散で解雇 米商品取引会社の社員
米国の商品取引会社の石油アナリストが、パレスチナ自治区ガザ地区で人質にされたイスラエル人に関するビラとみられるものを覆い隠し、通行人と緊迫したやり取りを映した動画が交流サイト(SNS)に拡散したことで解雇された。 口論の様子が撮影 ビジネスSNSのリンクトインによると、解雇されたクルシュ・ミストリー氏は米商品取引会社フリーポイント・コモディティーズに9年間勤務していた。その前は、金融大手の米モル
企業内託児サービス、女性従業員確保の切り札に(Lex)
会計士から調理師、教師、トラック運転手に至るまで、米国の様々な業界では人手不足が深刻で、必要な人材の確保に苦労している。失業率は3.9%と約50年ぶりの低水準にある。 米物流大手のUPSは労働者を引き付けようと、ライバル企業よりも一歩先を行く取り組みに乗り出した。昨年、カリフォルニア北部の拠点で緊急託児サービスの提供を始めたのだ。同社は現在、同プログラムを米国内の他の施設にも拡大しようと計画して
EYトップ後継争い、60歳定年規定めぐり紛糾
四大国際会計事務所の一つで英国に本部のあるアーンスト・アンド・ヤング(EY)の次期グローバルトップの人選で、年齢を要件とすることの是非をめぐり幹部間に衝突が起きた。カーマイン・ディ・シビオ・グローバル会長兼最高経営責任者(CEO)の後継者争いが定年退職規定によって紛糾している。 複数の消息筋によると、有力候補の1人で57歳のEY英国のパートナー、アンディ・ボルドウィン氏は、同氏の適格性についてシ
冷え込むドイツ住宅建設市場、経済に深刻な影響も
ウォルフガング・シューベルトラーブ氏は、好景気で住宅建設の工事が追いつかなかった時期のことを思い出していた。 「2021年の頃は、まだコンクリートの流し込みが始まらないうちに、もう集合住宅地の半分以上の工事の話が来ていた」と建設会社ラーブのマネジングディレクターである同氏は話す。それから2年たち、1世帯住宅の市場は「完全崩壊」の状態だという。 ドイツ全土で住宅建設業者は景況の急激な反転に直面し、