プリファード岡野原氏「将棋AIと同じこと、産業界でも」
AI(人工知能)分野で先進的な取り組みを続けるPreferred Networks(プリファードネットワークス、PFN、東京・千代田)は、どのような体制やテーマで研究開発を進めているのか。同社代表取締役最高研究責任者の岡野原大輔氏は、ロボット制御や材料探索のAIに革新をもたらす可能性を秘めた「対称性」に注目していると話す。 引き出しにしまった研究を事業化 ――研究開発は失敗がつきものです。その失
「アンモニア混焼」で火力発電を脱炭素 日韓で供給網
アンモニア混焼は、火力発電の燃料の一部をアンモニアに置き換える手法だ。アンモニア(NH₃)は炭素を含まないため、燃焼時に二酸化炭素(CO₂)を排出しない。火力発電は日本国内のCO₂総排出量の約4割を占める。資源エネルギー庁は国内全ての石炭火力発電でアンモニアを20%混焼させることで約4000万トン、50%混焼で約1億トンのCO₂を削減できると試算する。2050年にカーボンニュートラルを掲げる日本
「出願の7割はアジア」「アマゾンを提訴」 知財動向
知財に関する注目動向をダイジェスト形式でお届けします。 22年の特許出願件数は約346万件、7割はアジアから 世界知的所有権機関(WIPO)は、2022年の特許・商標・意匠出願件数を発表した。報告書によると、世界の特許出願件数は3年連続で増え、345万7400件に達した。発表に当たっては、地政学的な不安定さと経済見通しの不透明さが成長を妨げる恐れがある、との警戒感も示した。 国・地域別では、中国、
プリファード、エッジにAI半導体 チップレット提供も
AI(人工知能)技術を手がけるスタートアップPreferred Networks(プリファードネットワークス、PFN、東京・千代田)は、深層学習を高速化するための独自プロセッサー(アクセラレーターIC)「MN-Core」を神戸大学と共同開発し、現在はさらに電力効率を高めた第2世代の「MN-Core 2」の開発を終えた。独自半導体に関する研究開発戦略について、同社代表取締役最高研究責任者の岡野原大
教師は生成AI、英会話学習に革命 日本人の気質と合致
「英会話学習に破壊的な変化が起きている」――。5000万超のダウンロード数を誇る英会話アプリを手掛ける米ELSA(エルサ)最高経営責任者(CEO)のVu Van(ヴー・ヴァン)氏は生成AI(人工知能)のインパクトをこう語る。同社は、AIによってユーザーが所望する英会話シナリオを自動で生成する機能をアプリに導入。パーソナライズ化した英会話の学習環境を提供可能にしている。 エルサが英会話アプリ「EL
「電子・正孔共存」「EUV露光向け新材料」 半導体動向
半導体に関する注目動向をダイジェスト形式でお届けします。 日本タングステンなどが波長230nmの遠紫外LED光源、医療・衛生用途に 日本タングステンと理化学研究所は、波長230nmの遠紫外LED光源と、それを集積化した高出力光源モジュールの開発に成功した。人体に対して無害とされる波長であり、医療や環境衛生といった分野への展開を見込む。 両者は、人体への影響を抑えつつウイルスを不活化できる遠紫外LE
プリファード、AI基盤で巻き返し 岡野原氏が戦略語る
AI(人工知能)技術を手がけるスタートアップPreferred Networks(プリファードネットワークス、PFN、東京・千代田)は、大規模言語モデル(LLM)や、複数種類のデータを一度に処理できるマルチモーダルな基盤モデルの開発に注力している。LLMや基盤モデルに関する研究開発戦略について、同社代表取締役最高研究責任者の岡野原大輔氏に話を聞いた。 10年後は別の技術が台頭 ――10年後、AI
「生成AIで音声変換」「VRアプリに機械学習」 AI動向
AI(人工知能)に関する注目動向をダイジェスト形式でお届けします。 DeNAが生成AIでリアルタイム音声変換、エンタメや医療に向けて協業先募集 ディー・エヌ・エー(DeNA)は、スマートフォンでリアルタイムに音声を変換できる生成AI技術を開発した。高価なGPUを搭載したパソコンがなくても、高品質かつ100m秒未満の低遅延で動作する。スマホ上で動作するため、様々なアプリやサービスへ組み込みやすい。現
「生成AIでコーディング」「LLMを安全に」 IBM動向
「企業ウオッチ」では注目企業の最新動向を海外メディア報道も交えてダイジェスト形式でお届けします。今回は米IBMです。 750億円規模のAIスタートアップ投資ファンドを設立 IBMは2023年11月7日、5億米ドル(約758億円)のベンチャーファンド「IBM Enterprise AI Venture Fund」を設立すると発表した。創業間もない、あるいは急成長中のAI(人工知能)スタートアップに投
LLMで賢いロボ、未知の物体片付け 研究者がIROS解説
米国電気電子学会(IEEE)と日本ロボット学会(RSJ)が共催するロボットと知能システムの国際会議「IROS 2023(The 2023 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems)」が2023年10月に米デトロイトで開催された。ロボットアームやドローン、歩行ロボットなどの様々なロボットに関して、機械設計