教師は生成AI、英会話学習に革命 日本人の気質と合致
「英会話学習に破壊的な変化が起きている」――。5000万超のダウンロード数を誇る英会話アプリを手掛ける米ELSA(エルサ)最高経営責任者(CEO)のVu Van(ヴー・ヴァン)氏は生成AI(人工知能)のインパクトをこう語る。同社は、AIによってユーザーが所望する英会話シナリオを自動で生成する機能をアプリに導入。パーソナライズ化した英会話の学習環境を提供可能にしている。 エルサが英会話アプリ「EL
LLMで賢いロボ、未知の物体片付け 研究者がIROS解説
米国電気電子学会(IEEE)と日本ロボット学会(RSJ)が共催するロボットと知能システムの国際会議「IROS 2023(The 2023 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems)」が2023年10月に米デトロイトで開催された。ロボットアームやドローン、歩行ロボットなどの様々なロボットに関して、機械設計
OpenAI、長文に強いLLM「GPT-4 Turbo」 AI研究者分析
生成AI(人工知能)「ChatGPT」が登場してからおよそ1年が経過した。その生みの親である米OpenAI(オープンAI)は2023年11月、初の開発者会議「OpenAI DevDay」を開催した。ChatGPTの基盤となる大規模言語モデル(LLM)「GPT-4」の機能や拡張性を強化し、AI技術のエコシステム拡大を目指す。その要点について、AI研究者であるオムロンサイニックエックス(OSX)Re
NTT法改正「7つの予測」 6G標準は完全民営化を先取り
NTTの役割や責務を定めた法律「NTT法」(正式名称は日本電信電話株式会社等に関する法律)の改正に向けた議論が始まった。総務省と自民党は完全民営化も視野に議論を進め、当のNTTも改正に前向きである一方、競合の通信事業者は反発しており、一筋縄ではいかない情勢だ。NTT法改正によって、NTTの競争力は高まるのか。5G(第5世代移動通信システム)の先の「Beyond 5G/6G」や、NTTが掲げる次世
ラピダスは戦略修正を、買収も選択肢 大手と競合必至
半導体企業Rapidus(ラピダス、東京・千代田)の本格始動から1年が経過した。「2027年に2nm世代半導体の量産」という目標に向けたこの1年の歩みはどうだったのか。識者に評価してもらった。今回は、テクノ・システム・リサーチのシニアアナリストである大森鉄男氏の分析である。 評価の対象は「構想力」「影響力」「実行力」「修正力」「達成度」の5項目。それぞれの定義は以下の通りとした。 〈構想力〉適切な
ラピダス、最先端特化の危うさ 成熟市場で利益確保を
半導体企業Rapidus(ラピダス、東京・千代田)の本格始動から1年が経過した。「2027年に2nm世代半導体の量産」という目標に向けたこの1年の歩みはどうだったのか。識者に評価してもらった。今回は、Grossberg代表の大山聡氏の分析である。 評価の対象は「構想力」「影響力」「実行力」「修正力」「達成度」の5項目。それぞれの定義は以下の通りとした。 〈構想力〉適切なビジョンを掲げているか。1〜
ラピダス、EUV露光技術の習得急務 材料・装置を代償に
半導体企業Rapidus(ラピダス、東京・千代田)の本格始動から1年が経過した。「2027年に2nm世代半導体の量産」という目標に向けたこの1年の歩みはどうだったのか。識者に評価してもらった。今回は、インフォーマインテリジェンスのシニアコンサルティングディレクターである南川明氏の分析である。 評価の対象は「構想力」「影響力」「実行力」「修正力」「達成度」の5項目。それぞれの定義は以下の通りとした
半導体開発にAI、特許が急増 次の狙いは製造プロセス
世界各国・地域で半導体関連産業の投資が活発化する中、半導体設計にAI(人工知能)を活用する動きが加速している。業界では「半導体の設計エンジニアは今後、AIに完全代替されるだろう」「設計工数が30分の1に」といったコメントも聞かれるまでになった。 〈日経クロステックの関連記事〉元Appleの天才半導体エンジニアが予測、「AIで半導体設計者はほぼ不要に」https://xtech.nikkei.com
世界で高評価の国内大学特許 引用多い半導体・医療技術
英教育専門誌Times Higher Education(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション、THE)は2023年9月27日、最新の世界大学ランキング「World University Rankings 2024」を発表した。日本の大学では、東京大学(29位)、京都大学(55位)、東北大学(130位)、大阪大学(175位)、東京工業大学(191位)などが高く評価され、前回から大きく順位を上げた
Apple注目の衛星通信 5Gとの融合で「ボーダーレス」に
低迷する米国の移動通信業界において、衛星通信がスマートフォンなどの端末の買い替え需要を促すと期待されている。2023年9月に米国で開催されたモバイル関連の見本市「MWC Las Vegas 2023」でも、衛星通信は主要なトピックだった。 スマホにおける衛星通信で号砲を鳴らしたのは米Apple(アップル)である。同社は2022年発売の「iPhone 14」シリーズで衛星通信に対応した。移動通信や