先進パッケージング市場、28年に10兆円超え AIで成長
チップレット集積や2次元/3次元(2D/3D)実装などの高度な後工程技術「アドバンスト・パッケージング(先進パッケージング)」の市場は2028年に10兆円超の市場規模になる。フランスの調査会社Yole Group(ヨール・グループ)のYole Intelligence(ヨール・インテリジェンス)によると、2028年の市場規模は724億米ドル(約10兆9000億円)で、2022年の439億米ドル(
ラピダス、2nm実現に5兆円で十分か 7つの数字で予測
半導体企業Rapidus(ラピダス、東京・千代田)は、2nm世代半導体の実現に向けて大型投資と技術開発を進める。短納期を特色として打ち出すが、競合するファウンドリーとの激しい競争や、半導体業界に特有の課題が待ち受ける。7つの数字でラピダスのこれからを予測する。 ①5兆円の大型投資は不十分か ラピダスが2nm世代の半導体を試作・量産するには5兆円規模の投資が必要になると見られている。EUV(極端紫
ラピダス始動1年、技術者は足りるか 7つの数字で解説
次世代半導体の製造を目指すRapidus(ラピダス、東京・千代田)の本格始動から1年が経過した。採用した半導体技術者を米国や欧州に派遣して最新技術を習得させるほか、2023年9月には北海道千歳市で工場建設を始めるなど足早に立ち上げの歩を進める。半導体産業の復興に向け、国もラピダスをはじめとする半導体産業の支援を強化する。 次世代半導体の実現には高い技術力と潤沢な資金力が求められる。険しい道のりが
半導体開発にAI、特許が急増 次の狙いは製造プロセス
世界各国・地域で半導体関連産業の投資が活発化する中、半導体設計にAI(人工知能)を活用する動きが加速している。業界では「半導体の設計エンジニアは今後、AIに完全代替されるだろう」「設計工数が30分の1に」といったコメントも聞かれるまでになった。 〈日経クロステックの関連記事〉元Appleの天才半導体エンジニアが予測、「AIで半導体設計者はほぼ不要に」https://xtech.nikkei.com
世界で高評価の国内大学特許 引用多い半導体・医療技術
英教育専門誌Times Higher Education(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション、THE)は2023年9月27日、最新の世界大学ランキング「World University Rankings 2024」を発表した。日本の大学では、東京大学(29位)、京都大学(55位)、東北大学(130位)、大阪大学(175位)、東京工業大学(191位)などが高く評価され、前回から大きく順位を上げた
量子の冬は生成AIでしのぐ SPAC上場の新興を特許分析
量子スタートアップの米Zapata AI(ザパタAI)は2023年9月6日、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場すると発表した。合併手続きは2024年第1四半期に完了し、統合会社のティッカーシンボル(日本の証券コードに相当)は「ZPTA」となる予定だ。 量子スタートアップによるSPAC上場は、米IonQ(イオンQ)や米Rigetti Comput
全固体電池の特許、材料で目立つ新規参入 競争が激化
次世代電池として全固体リチウムイオン電池が注目されている。全固体リチウムイオン電池を巡る世界の特許活動に関する、フランスの調査・コンサルティング会社KnowMade(ノーメイド)の分析結果を2回にわたって掲載する。2回目となる今回は、日本、韓国、欧州、米国の動向を中心に紹介する。 【上編】 ソフトバンクは有機正極の特許を取得 日本企業は全固体電池関連の特許ランドスケープで優勢にもかかわらず、2022
NVIDIAが大幅躍進、半導体に回復の兆し 23年4〜6月
2023年第2四半期(4〜6月)の半導体メーカー各社の売上高合計額は1243億1600万米ドル(約18兆4000億円)で、前の四半期比3.8%増だった。前四半期比で増加となったのは、6四半期ぶりである。この増分のうち半分以上を占めたのが米NVIDIA(エヌビディア)だ。同社は2023年第2四半期の売上高ランキングで3位となり、前年同期から6つ順位を上げた。AI(人工知能)コンピューティング向けG
特許で5億円調達、窓拭きロボの実力 AIと制御に優位性
スタートアップの資金調達における知財の重要性が高まっている。その一例として、高層ビル向け窓拭きロボットを開発するイスラエルSkyline Robotics(スカイライン・ロボティクス)を取り上げたい。 同社は2023年8月、335万米ドル(約5億円)の資金調達ラウンドを完了したと発表した(累計調達額は1200万米ドル)。その際、重要な特許を日本とシンガポールで取得したことが資金調達ラウンドの成功
全固体電池、特許出願の主役は中国 知財でも新興台頭
次世代電池として全固体リチウムイオン電池が注目されている。全固体リチウムイオン電池を巡る世界の特許活動に関する、フランスの調査・コンサルティング会社KnowMade(ノーメイド)の分析結果を2回にわたって掲載する。今回は中国企業やスタートアップの動向を中心に紹介する。 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)危機があったにもかかわらず、全固体リチウムイオン電池の特許活動は2022年も成長し続け