編集者の視点 「OpenAIで何が起きていたのか」など3本
米OpenAI(オープンAI)で2023年11月17日(以下はいずれも米国時間)に起きたお家騒動が話題です。しかし本コラムの執筆時点では、理事会がサム・アルトマン氏をCEO(最高経営責任者)から退けた本当の理由や、オープンAIの今後については全く不明であるため、アルトマン氏の解任騒動をきっかけに報じられたオープンAIの過去に関する記事などを紹介します。 お家騒動の前に、オープンAIに起きていたこ
編集者の視点 「仕様を書くだけでコード自動生成」など4本
今週注目したのはプログラミングに使うソースコードを管理するクラウドサービス大手、米GitHubの動向です。同社が現在注力しているのが、ソースコードを自動生成する技術「GitHub Copilot」の開発。生成AI(人工知能)を活用し、自然言語で記述したコメントからコードを自動生成してくれます。あらゆる産業でソフトウエアが不可欠な存在になり、開発生産性向上への圧力はかつてないほど高まっています。ソ
編集者の視点 「半導体工場の水不足が問題に」など3本
半導体工場には大量の水が必要です。最近、北海道千歳市で建設中のRapidus(ラピダス、東京・千代田)の工場、そして広島県東広島市にある米Micron Technology(マイクロン・テクノロジー)の工場で用水確保の問題が相次いで報じられたので、今回はその話題をお伝えします。 ラピダスに関しては、2023年11月7日に札幌テレビ放送が千歳市の工場に向けて新たに整備する送水管などの費用について報
編集者の視点 「NVIDIAが輸出規制回避の新GPU」など3本
本日は中国と半導体に関する話題に着目しました。 新GPUを12月に量産 米SemiAnalysis(セミアナリシス)は、米NVIDIA(エヌビディア)が米政府の新たな対中輸出規制に抵触しないGPU(画像処理半導体)の量産・出荷を計画していると2023年11月9日に報じました。名称は「H20」「L20」「L2」。同年12月にも量産を開始するとのことです。 エヌビディアの主力GPUである「A100」
編集者の視点 「生物多様性ネットゲイン本格化」など3本
カーボンニュートラルと並ぶ国際的な関心事である「ネイチャーポジティブ」。2030年までに生物多様性を含む自然資本の損失を食い止め、回復軌道に乗せることが国際目標となり、今後、自然への依存と影響に関する情報開示が求められるといわれます。今回はネイチャーポジティブに関するトピックを3つ紹介したいと思います。 生物多様性ネットゲインが英国でいよいよ本番 ネイチャーポジティブの社会に大きく貢献するといわ
編集者の視点 「6G一番乗りを目指す韓国」など4本
5G(第5世代移動通信システム)の次を目指した「6G」に関するニュースを目にすることが多くなってきました。世界中の通信事業者や研究機関、大学が研究開発を進めていますが、何をもって6Gとするかは各者各様です。最新動向を紹介します。 韓国政府、6G研究にさらに3億2500万米ドルを支出へ 英調査会社Informa傘下のニュースメディアLight Readingは2023年11月2日、韓国の科学技術情
編集者の視点 「6割がサイバー被害を経験」など4本
サイバーセキュリティーに関する製品やサービスを提供する各社は、専門調査を通して企業や団体を取り巻く脅威や対策具合を可視化しています。そこに出てくる「数字」に踊らされるのではなく、自組織にとっての影響を冷静に判断し、必要であれば打ち手につなげる姿勢が欠かせません。今回はそんな調査結果を取り上げます。 過去3年間で56.8%の日本企業がサイバー攻撃の被害に 日本経済新聞は2023年10月31日、ラン
編集者の視点 「中国の黒鉛輸出規制で模索」など3本
中国商務省と税関総署は2023年10月20日、黒鉛(グラファイト)の輸出を同年12月1日から許可制にすると発表しました。黒鉛は電気自動車(EV)用電池の負極材に使われる材料で、調達が滞ればEV生産に大きな影響が出ます。 技術戦争をエスカレートさせる 中国が黒鉛の輸出規制を発表した日、米CNNはその背景を考察する記事を公開しました。記事で指摘したのは、中国の決断が、米国政府が先端半導体の対中輸出規
編集者の視点 「イスラエル先端技術に懸念」など3本
ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が長期化しています。これらの紛争にまつわるテクノロジー関連のトピックを紹介します。 イスラエル先端技術産業の将来に懸念 英ロイター通信は2023年11月2日、米マイクロソフトのイスラエル現地法人である研究開発センターのチーフサイエンティストがあくまで個人的な意見として、ハマスとの交戦でイスラエルのハイテク産業の将来が危うくなると警
編集者の視点 「ビットコイン価格が急騰」など3本
ステーブルコイン「テラUSD」の崩壊やNFT(非代替性トークン)ブームの落ち着きにより、「冬の時代」が続いていた暗号資産(仮想通貨)業界に、じわりと活気が戻りつつあります。足元ではビットコイン価格が1年半ぶりの高値になりました。暗号資産業界はこれまでも幾度となく逆風にさらされながらも、勢いを取り戻してきました。今後、耳目を集めるニュースが増えてきそうです。 ビットコイン価格が1年半ぶりの高値 2