トヨタ、HV年500万台視野 EV巻き返しの原資に
トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)の世界販売が好調だ。2023年4〜9月期(上期)は169万台と前年同期に比べ33%(42万台)増えた。ガソリン車も含む全体の増加分をほぼHVだけで底上げし、宮崎洋一副社長は将来の「年間販売500万台」に言及した。電気自動車(EV)で巻き返す原資としても、HVはより重要になる。HV需要がピークアウトするとみられる30年前後までにEVを独り立ちさせられるか。 11
トヨタ寺師氏のテスラ観 充電データ活用「品質の命」
トヨタ自動車は米テスラに追いつけるのか。トヨタの副社長など技術開発の要職を歴任した寺師茂樹エグゼクティブフェローが、このほど講演でテスラの電気自動車(EV)戦略について率直に語った。テスラは充電インフラやソフトウエア更新などで先行してきた。社内に「寺師研」と呼ばれた有志チームをつくり、次世代EVの開発戦略を検討していたとされる寺師氏の発言から、トヨタが今後取り組むべき課題を読み解く。 寺師茂樹(て
トヨタ調達本部が資金繰り調査 EV化が問う「6万社共存」
トヨタ自動車が電気自動車(EV)の広がりに伴い、巨大なサプライチェーン(供給網)の見直しに着手し始めた。このほど一部のサプライヤーに資金繰りの調査を依頼した。ガソリン車向けが多いメーカーには新規事業の収益化も支援する。サプライヤーとの強固な関係を守りつつ、EV化に合わせて転換を図る課題に実行力が試される。 仕入れ先に調査メール 「資金繰り調査へご協力のお願い」。 8月上旬、ある部品企業の担当者の
トヨタ、次世代EVなど展示 モビリティショーで
トヨタ自動車は11日、「ジャパンモビリティショー2023」(旧東京モーターショー)の展示概要を発表した。高級車ブランド「レクサス」では、2026年に投入予定の電気自動車(EV)のコンセプトモデルを世界で初めて披露する。ゲームコンテンツなど体験型の展示も設けて来場者を呼び込む。 26年投入予定のEVは車台を刷新する「次世代EV」と位