中国新興の墨森科技、炭素繊維部品でEVモーター性能向上
炭素繊維を用いた「カーボンスリーブローター」を開発する中国のスタートアップ企業「墨森科技」がこのほど、エンジェルラウンドで原子創投(Atom Ventures)から数千万元(数億〜十数億円)を調達した。 墨森科技は主に、永久磁石モーター向けのカーボンスリーブローターとカーボンブラシの設計・製造を手がけており、シミュレーションや検査の能力も備えている。 モーターは、電気自動車(EV)など新エネルギ
日本初の「レベル4」車両、事故の原因は学習データ不足
NIKKEI Mobilityは日経クロステックの記事を厳選して随時掲載しています。 自転車との接触事故を起こした、日本初の自動運転「レベル4」に対応する車両の事故原因が判明した。同車両は福井県永平寺町において2023年5月から行われていた有料移動サービスで使用されていたが、同年10月の事故発生直後に運行を停止していた。 永平寺町の有料移動サービスは、経済産業省と国土交通省が推進する自動運転による
鴻海、EV車台で提携2700社超 水平分業の中核狙う
環境規制の強化や自動運転、コネクテッドサービスなどへの対応が迫られるサプライヤーはこの先、どう生き残るのか。その方策を6つに類型化して探る連載の最終回は、電気自動車(EV)専用の車台を手がける「EV車台プラットフォーマー」を解説する。 NIKKEI Mobilityは国内外のサプライヤーに関するコンテンツに力を入れていきます。自動運転などのハイテク化や脱炭素が進む中でどう生き残るのか。その方策をデ
ビッグ3スト総括 「勝利」宣言UAW、次の標的はテスラ
米ゼネラル・モーターズ(GM)など「ビッグ3」に対する全米自動車労組(UAW)のストライキが事実上終結した。6週間のストライキを経て組合員は賃上げを勝ち取った一方、3社は大幅なコスト増をのむ。業界全体で電気自動車(EV)シフトによる事業構造の転換が進む中、米テスラやトヨタ自動車などはビッグ3に対しコスト競争力で優位に立つ。 NIKKEI Mobilityは海外在住の専門家やジャーナリストによるグロ
トヨタがステア・バイ・ワイヤ実用化へ、規制対応にめど
自動車のステアリングホイールとタイヤを電気信号で接続してタイヤ角を制御する「ステア・バイ・ワイヤ(SBW)」――。トヨタ自動車が高級車ブランド「レクサス」の電気自動車(EV)で、2024年内にも実用化する。現行の規制への対応にめどを付け、開発は最終調整の段階に入ったようだ。 SBWは日産自動車が13年にスポーツセダン「スカイライン」に搭載した。ただ、同社のSBWはステアリングホイールとタイヤの間
BYDに迫る3つの死角 米中対立・系列・57歳
中国・比亜迪(BYD)の勢いが止まらない。2023年7〜9月の電気自動車(EV)販売では絶対王者だった米テスラに3400台差とし、新車全体の販売でもスズキを上回り日産自動車に迫る。王伝福董事長は08年に「25年までに世界一になる」と豪語し、力をつけてきた。強さばかりが語られる同社に死角はないのか。 NIKKEI Mobilityは海外在住の専門家やジャーナリストによるグローバルな動向のリポートをお
ホンダ・GM、「EV価格」でズレ 量販モデル共同開発解消
ホンダと米ゼネラル・モーターズ(GM)は量販価格帯の電気自動車(EV)の共同開発を中止した。両社の共同プロジェクトの目玉になると見られていただけに大きな方針転換だ。中止決定の背景には何があったのか。 NIKKEI Mobilityは海外在住の専門家やジャーナリストによるグローバルな動向のリポートをお届けしています。今回は米デトロイトを拠点に40年以上にわたって自動車業界を取材しているポール・アイゼ
エアサス部品の上海時駕科技、ユニット化でコスト削減
自動車のエアーサスペンションに関するソリューションを開発する「上海時駕科技(SDRIVE)」が、このほどプレシリーズA+で数千万元(数億〜十数億円)を調達した。出資を主導したのは科興科創投資、堅木投資(SOLID WOOD INVESTMENT)、諾延資本(NUO YAN CAPITAL)。 時駕科技は2021年9月に設立され、主にエアーサスペンションシステムのコア部品やソフトウェア、ハードウェ
米国EV市場はや踊り場 テスラ誤算、トヨタに追撃の時間
米国で電気自動車(EV)の販売が勢いを失っている。欧州や中国に比べて出遅れていた米国のEV市場は最近までは急速に成長してきたが、足元で横ばいになったとの指摘もある。一方、多様な動力源の車に取り組むトヨタ自動車はハイブリッド車(HV)の販売を伸ばしている。米国EV市場は早くも踊り場を迎えたのか。 NIKKEI Mobilityは海外在住の専門家やジャーナリストによるグローバルな動向のリポートをお届け
見えた超小型EVの潜在力、テスラ流で離陸 鈴木万治氏
NIKKEI Mobilityは25日に開幕したジャパンモビリティショー2023について、企業や業界動向に詳しい識者の寄稿を掲載します。今回はデンソーの米シリコンバレーや中国の拠点で働いた経験を持ち、最新のモビリティー事情に精通するスズキマンジ事務所の鈴木万治代表が分析します。 トヨタ自動車や日産自動車など各社は今回、電気自動車(EV)を中心に電動化を前面に発信している。報道向け発表会で各トップの