アルゴAI創業者の再挑戦 自動運転、次は物流トラック
米フォード・モーターや独フォルクスワーゲン(VW)が出資し、一時は両社の自動運転の技術開発の中核を担うと期待されながら事業化に失敗した米アルゴAIの創業者が、再挑戦に動き出した。新会社の米スタックAVはソフトバンクグループ傘下でトラックの完全自動化を目指す。ブライアン・サレスキー最高経営責任者(CEO)はNIKKEI Mobilityの取材に「高速道路から輸送全体の自動化を目指す」と語った。 Ar
日本勢EV巻き返し「勝てるかは不安」 中西孝樹氏が解説
ジャパンモビリティショーでトヨタ自動車やホンダなどが次世代電気自動車(EV)を公開し、自動運転などの新技術とあわせた方向性を示した。米テスラ、中国・比亜迪(BYD)などEVのトップランナーに対する戦略はみえてきたのか。日経電子版の「NIKKEI LIVE」で、ナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹氏と日本経済新聞の中山淳史コメンテーターが読み解いた。 中山コメンテーター(以下、中山)「『ジャパンモ
マツダ、日本で「売らぬ店」 販売トップの青山氏
少子高齢化が進み日本で自動車が売れない。マツダで販売を統括する青山裕大取締役は、顧客との接点を増やすため販売を前提とせず「試乗などに特化した体験型の店舗を増やす」と語った。今後、電気自動車(EV)などを買ってもらうには性能や特性を理解してもらう機会の創出も欠かせない。 【電動時代のマツダ】①マツダ毛籠社長「苦戦の中国で米国流改革」 店舗絞り込み②マツダ広瀬CTO EVのモデルベース開発にAI人材を
マツダ広瀬CTO EVのモデルベース開発にAI人材を活用
電動時代ではクルマの造り方が根本から変わる。マツダの広瀬一郎最高技術責任者(CTO)はNIKKEI Mobilityの取材で、シミュレーションを駆使した従来の開発手法に「人工知能(AI)を組み合わせる」と語った。顧客ニーズを起点にした開発を掲げ、「価値のつくり方を180度変える」と強調した。 【電動時代のマツダ】①マツダ毛籠社長「苦戦の中国で米国流改革」 店舗絞り込み AIで開発効率高める ――電
マツダ毛籠社長「苦戦の中国で米国流改革」 店舗絞り込み
世界の自動車大手が電気自動車(EV)の投入を急いでいる。各国政府による後押しもあって電動車の時代を迎えるなか、マツダは「らしさ」を発揮しつつどう生き残るのか。NIKKEI Mobilityは海外事業、開発、販売について同社トップらにインタビューし、3回にわたり掲載する。初回は毛籠勝弘社長に米国と中国の2大市場の戦略を聞いた。 【毛籠社長の発言のポイント】・「米国への電動車投入、試金石は『CX-90
米スト「6割減収の部品メーカーも」 アリックス鈴木氏
米国の自動車大手である「ビッグ3」に対して全米自動車労組(UAW)が実施しているストライキの影響が広がっている。生産停止の長期化は部品メーカーの収入減につながり、賃金上昇は自動車メーカーの収益を圧迫する。米アリックスパートナーズの鈴木智之マネージングディレクターに見通しを聞いた。 ――UAWのストライキ発生から1カ月が経過します。 「今回のストライキでは米ゼネラル・モーターズ(GM)、米フォー
本田技術研究所・大津社長「30年先の未来を想定せよ」
ホンダのクルマづくりが大きく変わろうとしている。研究所と本社が分業する独特のスタイルを見直し、2040年までの「脱エンジン」も掲げた。今年はホンダが自動車に参入してから60年。還暦を迎えたホンダはなぜ今、創業世代から受け継がれた伝統を捨てようとしているのか。技術開発を担う中核子会社「本田技術研究所」の大津啓司社長に聞いた。 ――大津さんはエンジン一筋のキャリアを歩んできました。 「ずっとエンジン
GaNインバーターでEV小型化 ヴィテスコ、30年ごろ量産
自動車部品大手の独ヴィテスコ・テクノロジーズは次世代材料の窒化ガリウム(GaN)製のパワー半導体を用いたインバーターの量産が2030年ごろになるとの見通しを明らかにした。電動化部門開発責任者のガード・ロゼル氏がNIKKEI Mobilityなどの取材で示した。電気自動車(EV)の小型化や航続距離の拡大につながるとして、モーター出力が50キロワット前後の中小型EVでの採用を見込む。 GaN製パワー
マスク氏と議論 ヴァレオCEO「レベル3にLiDAR不可欠」
自動運転の実現に高性能センサー「LiDAR」は必要か。米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は不要論を唱える一方、LiDARに力を入れるのが仏ヴァレオだ。同社のクリストフ・ペリヤCEOはNIKKEI Mobilityのインタビューでマスク氏と直接議論したことがあると明らかにした上で「レベル3以上には不可欠だ」と強調した。発言から真意や量販車向けにいち早くLiDARを開発したメガサプラ
レクサストップが語るEV 走り・静音「ブランド変革に」
トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」は、2035年に世界で販売する全車両を電気自動車(EV)にする計画を掲げる。26年には車台を一新した次世代EVを投入する。レクサスインターナショナルの渡辺剛プレジデントは9月中旬、静岡県小山町で開いた試乗会でインタビューに応じ、「EVはブランドが目指す走りの味を体現する潜在力がある」と語った。 EVを軸にレクサスの「味」引き出す ――レクサスのEV化をどの