アルゴAI創業者の再挑戦 自動運転、次は物流トラック
米フォード・モーターや独フォルクスワーゲン(VW)が出資し、一時は両社の自動運転の技術開発の中核を担うと期待されながら事業化に失敗した米アルゴAIの創業者が、再挑戦に動き出した。新会社の米スタックAVはソフトバンクグループ傘下でトラックの完全自動化を目指す。ブライアン・サレスキー最高経営責任者(CEO)はNIKKEI Mobilityの取材に「高速道路から輸送全体の自動化を目指す」と語った。 Ar
日本初の「レベル4」車両、事故の原因は学習データ不足
NIKKEI Mobilityは日経クロステックの記事を厳選して随時掲載しています。 自転車との接触事故を起こした、日本初の自動運転「レベル4」に対応する車両の事故原因が判明した。同車両は福井県永平寺町において2023年5月から行われていた有料移動サービスで使用されていたが、同年10月の事故発生直後に運行を停止していた。 永平寺町の有料移動サービスは、経済産業省と国土交通省が推進する自動運転による
VWも苦しむソフト開発、人材は「グループで確保を」 ADL
ソフトウエア人材の確保をめぐり競争が激しくなる中、日本の自動車メーカーは後手に回っている。経済産業省の推計では、国内の自動車のソフト人材は2025年に2万人が不足する。巻き返しに向けた課題は何か。コンサルティング会社、アーサー・ディ・リトル・ジャパン(ADLジャパン、東京・港)プリンシパルの岡田雅司氏に聞いた。 岡田 雅司氏(おかだ・まさし) 日系完成車メーカーや総合系コンサルティングを経て、AD
タクシー配車ウーバー、テスラ100台導入 EV指定可能に
米ウーバーテクノロジーの日本法人、ウーバージャパン(東京・港)は10日、電気自動車(EV)を指定して配車依頼できるサービス「UberプレミアムEV」を始めた。米テスラなどと提携し、まず「モデルY」を30台導入、2024年中に100台に増やす。ウーバーやEVに慣れている外国人観光客などの需要を取り込む。 ハイヤー車両をアプリで配車できる「Uberプレミアム」の新機能としてスマホアプリに追加した。料
ソニーが狙うスーパーTier2 レベル4、ソフトも一括供給
ソニーグループ傘下の半導体事業会社ソニーセミコンダクタソリューションズが、特定の条件下で完全にシステムが運転を担う「レベル4」時代に向け、事業モデルの転換を進めている。関連ソフトや部品の性能を高めて車載センサーの単品売りの商売から抜け出し、自動運転システムを一括供給できるサプライヤーへの変革をめざす。 「スーパーTier2になろう」。ソニーセミコン社内ではかねてこんな言葉が飛び交っている。同社は
消えたGMクルーズ 「エッジケース」対応未熟で信用失墜
米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下のGMクルーズが無人タクシーの拡大でつまずいた。米サンフランシスコ市での事故対応を誤り、全米で運行をやめる事態となった。ホンダと組んで2026年に日本でもサービス展開すると発表したばかりだ。走行実績を重ね安全性の説明を尽くしても、あらかじめ想定が難しい「エッジケース」に事後措置も含めてうまく対応できないと信用を失墜する危うさを浮き彫りにした。 全米でサービス停止
鴻海主導のMIH、日本で自動運転EV販売 25年にも
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が主導する電気自動車(EV)開発のコンソーシアム「MIH」は2025年にも日本向けに商用EVの供給を始める。3人乗りの車両で、自動運転タクシーや自動配送などの用途を想定する。インドやタイなどでの展開も検討しており、年間10万台の販売を目指す。 東京都内で開催中のジャパンモビリティショーでMIHのジャック・チェン最高経営責任者(CEO)が日本経済新聞などの取材に応じた
トヨタ、店や施設の情報をAIが答える運転席
トヨタ自動車は25日から始まる「ジャパンモビリティショー2023」(旧東京モーターショー)で、次世代の運転席をイメージした機器を出展する。ドライバーが気になる店舗や施設を指を指して尋ねれば、生成人工知能(AI)がその場所を紹介する。 運転席の斜め前方に設置するカメラによる画像認識で、骨格などからドライバーが指さしている方向を検知する。対象の場所について音声で尋ねれば、全地球測位システム(GPS)
日立Astemo、酔わない自動運転 エンタメ見すえ揺れ制御
日立Astemo(アステモ)が「酔わない」自動運転技術を開発している。車両が曲がるときにハンドルと同じ方向に車を傾けることで、乗員にかかる加速度を軽減させる。なめらかにカーブを曲がれるような軌道を自動で計算する人工知能(AI)も開発した。自動運転の普及で車内でゲームや映画を楽しむような利用が広がるのを見据える。 JR宇都宮駅から車で50分ほどにある塩谷テストコース(栃木県塩谷町)の一角。ホンダの
トヨタ・デンソー、「走行中」で先行 無線充電の特許分析
電気自動車(EV)普及の課題である充電インフラの整備に関し、ワイヤレス給電の技術に注目が集まっている。国際特許出願を分析すると、走りながら充電する技術はトヨタ自動車やデンソーが先行する。現代自動車など韓国勢はこの技術に独自方式を採用している。日韓で走行中充電が普及すれば、標準規格を巡る争いに発展する可能性もありそうだ。 NIKKEI Mobilityは企業や業界動向に詳しい識者やジャーナリストの寄